周南たちばな学園研修 今年度の取り組み(今井幼稚園公開保育)
周南たちばな学園では、目指す子ども像(育てたい資質・能力)「他者と協働する」「主体的に行動する」「自他を理解する」を重点におき、今年度、幼児教育の理解、学びに向かう力(非認知能力)について研修を行ってきました。
周南たちばな学園内の中学校、小学校、幼稚園、民間子ども園・保育園の先生方が今年度、3回集まり、幼稚園の教師が幼児の成長や教師の働き掛けの意図などを伝え、幼児教育を発信してきました。そして、幼小中一貫教育(学校教育の連続性)を確かなものにしていけるよう、山梨幼稚園から幼児の遊びや生活を小学校、中学校に動画配信したり、それぞれの幼稚園で公開保育(一日単位、一週間単位)や午後の話し合いを行ったりし、教師間で幼児教育について学び合いました。幼稚園と幼稚園、こども園と幼稚園が連携し、就学までに身に付けたい姿や学びについて、確認し合い、共通の思いで保育を実践してきました。
今井幼稚園では、10月11日(月)~10月14日(金)に全クラスの公開保育をし、学園内の今井小学校、周南中学校、袋井ハローこども園、のびやかMIRAI保育園の先生方が保育を参観されました。
参観された先生から『主体的に行動し、いろいろと試行錯誤しながら遊びを進めていく姿から、「もっと知りたい」「こんなこともやってみたい」と小学校への学びにつながっていることを感じた。』『遊びの中で考え思いを伝え形にしていくことを繰り返すことで、非認知能力(好奇心、協同性、頑張る力 等)の育ちを感じた』等の感想をいただきました。
公開保育の午後の協議には、小学校、こども園の先生方が学んだこと、今井幼稚園で実践している保育(プロジェクト型保育)について2グループに分かれて話し合いました。幼稚園では一人一人の発達に必要な体験が得られるような環境を構成したり、必要な援助を行ったりしながら、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に向かって保育していることを共有しました。また、小1プロブレム(小学1年生でのつまずき)の克服に向けて、互いの教育の現状や課題についても話し合いました。
今後も幼児と児童の交流、教師間の意見交換、保育参観や授業参観、研究協議への参加などを通して教師同士で連携を図り、子ども達が安心して意欲的に小学校生活をスタートできるように取り組んでいきたいと思います。